引き伸ばしレンズで遊ぶ 最軽量67カメラ ワイズ67ハンディー

まず、一番軽い67判カメラで間違いないでしょう、ワイズクリエイトが出していたワイズ67ハンディーという木製カメラです。作成はウッドカメラ造りでは有名な横木正夫さんが作成してそうです。

私が新品で購入した時は税別39800円、0番ホースマンタイプボード、ピントグラスつきでした。

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ワイズ67ハンディーのほかにもワイズ69ハンディー、ワイズ45S、ヨコギ69やハンザフィールド69などを作成されていました。

このワイズ67ハンディーと言うカメラ、木製暗箱と言うのとはちょっと違うし、さりとて、フォールディングカメラと言うのともちょっと違う、ちょっと面白いカメラです。


ピントグラスはありますが、アオリは一切できません。蛇腹長は10cmまでなので大体90mmくらいのレンズまでが使える範囲です。


説明書をスキャンしてみました。


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面白いのは目測用の参考品のシールが同封されていて、ピントグラスでピント位置をあわせてシールを切って貼りつけます。こちらも説明書きがあります。

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また、この距離シールなどを使って目測手持ちの場合はアクセサリーシューに単体ファインダーをつけて使用します。純正品は無いのでマミヤプレスやコシナのものなどを代用します。35mmフルサイズ用のファインダーの場合は横比が67より長いのである程度見当をつけてフレーミングします。


スーパーアンギュロン47mmF8や65mmF8などの超広角を使って手持ちも面白そうです。35mm換算だと大体23.5mm程度の広角になります。(縦横非が違いますが)
ファインダーはマミヤプレスの50mm用など使ってブライトフレームの外側まで入れてフレーミングするとか、コシナの25mmファインダーを使ってある程度見当をつけるかと言うところでしょうか?65mmなら32.5mm換算なので、35mmファインダーで検討をつけるか、大判用ズームファインダーを探すとか

シューの形が違うので、取り付けるにはひと工夫必要です。

軽量コンパクトな67カメラなので、自分用にカスタマイズ(ダブルシューに水準器とファインダー連装とか、ボトムグリップを付けてみるとか)のも良いですし、軽量な三脚とピントグラスを使って大判レンズを使っての精緻な撮影もできますし、面白いカメラと思います。



ここからは私のメインの使い方なのですが、このカメラに引き伸ばしレンズをつけて遊んでいます。ボードは基本的にはホースマン0番ボードなのですが、1番ボードでもギリギリ入りました。この、ホースマン1番ボードにウイスタのライカマウントプレスシャッターを取り付けます。

2017年3月現在、メーカーの在庫わずかのようです。

そうするとこのライカマウントプレスシャッターのかなり厚みがあるので、最大フランジが伸びて135mmの引き伸ばしレンズも無限遠からしようができるのです。

また75mmの引き伸ばしレンズですと、66用ですが、少し絞れば67サイズでもカバーでき、広角レンズとして使用できます。50mmの引き伸ばしは35mm用ですが、これも近接で絞れば、67でもカバーできます。イメージサークルは近接になればなるほど広がり、絞れば絞るほど広がります。

ただ、繰り出しすぎると露出倍数がかかってくるので、露出補正が必要ですが、このあたりは大判カメラと同じことです。

また引き伸ばしレンズはとてもコンパクトでシャープなので、ボディーにライカマウントプレスシャッターを付けっぱなしにしてネジマウントで交換というのも便利です。

引き伸ばしレンズで遊ぶ方だと、L39-M42リングとボーグのM42ヘリコイド、マウントアダプターなど使って、デジタル一眼(一眼レフかミラーレス、フランジバックが有利なのでミラーレスのほうが多いのかな?)で遊ぶ方が多いと思いますが、中判で引き伸ばしレンズが遊べると言うのは面白いと思います。


もちろん、他の木製暗箱、4×5インチなどにトヨの4×5→67ホルダーなどつけて遊んでも良いのですが、システムが大きくなってしまいます。69の木製暗箱で、ホースマンボード以上の大きさのボードのカメラなら4×5より小さくなりますが、数が少なく、(長岡さんの69のほかに、フォトックスオールムーヴやヨコギ69のホースマンボードタイプくらい?)69の金属製のフィールドカメラとなると重量がかさみます。

どちらにしてもイメージサークルが小さいものが多いのでフロントアオリは使えないので、小型軽量で三脚も軽量でも対価重量が十分なワイズ67ハンディーは面白いツールだと思います。

私はちょうど廃業された山崎光学(さきの字が機種依存文字なので通常のさきの字をあてます。)の山崎さんから譲っていただいた引き伸ばしレンズ5本、アルト50mmF4.5、75mmF4.5、EコンゴーJr50mmF3.5、75mmF3.5、135mmF4.5などをつけています。

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引き伸ばしレンズなので逆光には注意したほうが良いかもしれませんが、シャープで発色も良いです。また、注意したいのが、ライカマウントプレスシャッターにも絞りが付いているのですが(数字は刻まれていない)間違ってこの絞りレバーに触って絞ってしまうと、引き伸ばしレンズで絞って、さらにプレスシャッター部分で絞っておかしなことになります。私はそれで1枚おかしな写りになってしまいました。

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マガジンはマミヤRB67やホースマン67のものを別途用意しないと駄目ですが、RB67用のマガジンなどは数が多くかなり安い値段で売りに出ていると思います。ただ、安いものはモルトがへたっている場合が多く張替えは必要でしょう。


横木さんが亡くなられて、廃盤商品ですし、中古ではなかなか出てこないカメラと思いますが、もし見かける機会があったら、色々と楽しめる面白いカメラだと思います。







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